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貝製釣り針
(ギンタカハマの底部をみがいてつくられた世界最古の貝製釣り針、
2万3000 年前
 (平行法で立体視ができます)
沖縄本島南部のサキタリ洞遺跡から世界最古の釣り針が発見されました。旧石器人たちの暮らしぶりが想像できます。
企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」が東京・上野の国立科学博物館で開催されています(注)。

ステレオ写真はいずれも平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -



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ギンタカハマ(現生標本、釣り針の素材となった貝)



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サキタリ洞遺跡からでたモクズガニのはさみ



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モクズガニ




2012年8月21日、沖縄本島南部のサキタリ洞遺跡から、世界最古の釣り針(2万3000年前)が発見されました。旧石器人は釣りをやっていたことが判明しました。

サキタリ洞遺跡からは、たくさんのモクズガニ(とくにはさみの部分)やカワニナの殻や魚骨(ウナギ属)もみつかりました。旧石器人は、カニや貝やオオウナギなどをとらえ、食料としていたようです。削り具・ビーズなどの貝器も発見されています。

旧石器人たちは、貝をつかってさまざまな道具や装飾品をつくり、川や海の動物をとらえ、独自な文化を形成していたようです。


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▼ 注
企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」
会場:国立科学博物館・日本館1階・企画展示室
会期:2018年4月20日~6月17日

▼ 参考動画(会場でも上映中)
サキタリ洞むかしばなし 第1話
サキタリ洞むかしばなし 第2話
サキタリ洞むかしばなし エピローグ