次元をあげると、できなかったことが瞬時にできることがよくあります。
グラフィックサイエンスマガジン『Newton』2018年4月号の新連載「不思議な幾何学」第1回では「4次元空間を“見る”方法」をおしえています。



4次元空間とは、縦・横・高さの三つの方向に垂直にのびる第4の方向をもった空間のことを指します。

  • 2次元世界の金塊をかくすには、金貨を、四角形の線(壁)でかこめばよいです。
  • 2次元人は、平面にそった方向しか見えないので、線(壁)の外からは金塊は見えません。
  • しかしわたしたち3次元人は上から金塊を見ることができます。
  • 3次元人は、金塊をつまんで高さ方向にもちあげれば、金貨をとりだせます。
  • 金塊は線(壁)をすりぬけたわけではありません。
  • これとおなじように、4次元空間にいる4次元人は、3次元空間を見下ろすことができます。
  • 4次元人は、3次元空間の金庫にはいった金塊を上から見ることができます。
  • 4次元人は、金塊をつまんでもちあげて、とりだせます。
  • 金塊は、金庫の壁をすりぬけたのではありません。
  • わたしたち3次元人には、金塊が、金庫の外に突然ぱっとあらわれたように見えます。


このように次元をあげるだけで、できなかったことが瞬時にできるようになります。わたしたち3次元人のなかにもこのようなことを経験している人はときどきいます。1次元よりも2次元、2次元よりも3次元のほうが情報処理はすすみます。1次元をつかってウンウンとうなりながらくるしんでいるよりも、さっさと3次元に移行したほうがよいです。

実際には、わたしたちのすむ世界には4次元どころかもっと多くの次元がかくれていると物理学者たちはかんがえています。高次元がつかえたらどんなにいいか。もしかしたらつかっている人がすでにいるかもしれません。


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▼ 参考文献
『Newton』(2018年4月号)ニュートンプレス、2018年4月7日発行