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図1 ファイルのモデル
情報のひとまとまりをとらえてキーワードを書きだします。点メモは、手軽にできて効果の大きいメモの方法です。
情報処理や問題解決をすすめるためには、まず、これまでの人生を大きくふりかえって(大観して)、課題を設定し、主題(テーマ)を選択し、問題意識をふかめることが大切です。これらのために「点メモ花火」がつかえます。

そして問題意識にもとづいて情報収集をはじめます。問題意識の点メモ花火は、調査項目図解あるいは情報収集のためのコンパスとして役立ちます。

課題をアウトプットする - 点メモ花火(1)-
体験ファイルを活用する - 点メモ花火(2)-
テーマをきめて問題意識をふかめる - 点メモ花火(3)-
問題意識にもとづいて情報を収集する - 点メモ花火(4)- 




情報収集の場面でも点メモ(キーワードだけの簡単なメモ)がつかえます。点メモは、手軽にできて効果の大きいメモの方法です。

たとえば書籍などをよんで、それぞれの節あるいは章ごとに、一語の点メモ(キーワード)を書きだしてみます。

このとき、たとえばある節を読んだら(インプットしたら)、いったん目を閉じて、その節をざっとおもいだして、うかんできたキーワード書きだす(アウトプットする)ようにします。目を閉じて節をおもいだして、キーワードがうかんでくるという場面はプロセシングにあたります。

このような手順をふめば、この過程は、情報処理の訓練になります。そうではなくて、読んで、機械的にただ書きうつしているだけだと情報処理になりません。左の文字が右に移動するだけです。やはりプロセシング訓練が必要です。できれば、見たページをイメージとしておもいだして、はっきりうかんできたキーワードをとらえて、書きだすようにするとよいでしょう。

同様なことはウェブサイトでもできます。

そしてさらにすすんで、今度は取材にでかけてみます。現地・現場で見たり聞いたりすることはとても大事なことです。このときにも問題意識(調査項目)が役立ちます。

現地・現場では、見たり聞いたりしたことのひとまとまりにつき一語の点メモをとるようにします。たとえば博物館や美術館にいったら、ひとつのコーナーあるいはひと部屋につき一語といった感じです。点メモは箇条書きでもよいですし、点メモ花火にしてもよいです。

書籍などにおけるひとつの節や章、建物のなかのひと部屋などは情報のひとまとまりであり、情報のひとまとまりは情報用語で「ファイル」といいます。すなわちひとつのファイルにつき、一語の点メモをすればよいです。ファイルのモデルは図1のようになります。情報のひとまとまりを球でモデル化しています。

あとは帰宅してから、点メモをみて、現地・現場の情報の本体をおもいだして、文章化をすすめます。文章化とは情報をアウトプットすることです。このようなやり方は、イメージ(心象法)と記憶法の訓練にもなります。




点メモをとるという行為は、人間を主体にした情報処理ではアウトプットにあたります。デバイス(コンピューター)のキーボードをうってキーワードを記録したとしても。

デバイスに入力したのだからインプットではないかとおもう人がいるかもしれませんが、それは、デバイスを主体としてかんがえればデバイスへの入力になりますが、わたしがのべているのはあくまでも人間主体の情報処理です。

人間は、目や耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器官をとおして外界(環境)の情報を心のなかにとりこんでいます(インプット)。そして心のなかで情報を処理して(プロセシング)、話したり書いたりしています(アウトプット)。

したがってどのような道具をつかおうと書きだすという行為はすべてアウトプットです。情報が、心のなかをとおりぬけました。この点を誤解しないでくさい。

人間主体の情報処理をおこなわないと人間は健康になれず、老後などにぼける可能性もあります。コンピューターは人間を補助する道具にすぎません。



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