自分の問題意識をふかめるとともに、先方の問題意識もつかむようにするとよいです。
情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)や問題解決をすすめるときに、まず、課題を設定することが重要であることはいうまでもありません。あれもこれもというのは不可能ですので課題をきめます。課題を決めるということは分野や対象をしぼりこむということです。課題を決めると取材がすすみます。その結果を処理して書きだもできます。取材はインプット、書きだしはアウトプットです。

そして課題を決めたら、その課題を中心にすえて問題意識をふかめます。問題意識は第一に自分の問題意識です。そして第二に先方(相手)の問題意識です。相手の問題意識をさぐっていない人は多いのではないでしょうか。

わたしはよく展覧会にいきます。自分の課題と問題意識とともに、ウエブサイトやパンフレットなどをよくみて主催者・企画者の問題意識をさぐるようにしています。何を問題にしているのか? 何を期待しているのか? 何をつたえようととしているのか?

同様なことは、筆記試験や資格試験の勉強をするときにもいえます。出題者の問題意識をあらかじめつかんでおくようにします。出題者は何をもとめているのか? 何を意図しているのか? 参考書や練習問題をみて先方の問題意識をつかみ、それを念頭において準備をすすめるのです。やみくもに丸暗記をしていても点数はあがりません。

このようにしていると気づきがふえ、記憶もすすみ、イメージがひろがります。想起もでき、ビジョンもわいてきます。知識よりも見識の方が大事だということもわかってきます。