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単眼鏡をつかうと美術鑑賞の世界がひろがります。今まで以上に全体も見えてきます。新発見もあります。
先日、東京国立博物館にいったときに、

(1)引いて見よ!、(2)寄って見よ!、(3)名を付けよ!

という方法をおそわりました。
引いて見よ、寄って見よ、名を付けよ -『DOGU 縄文図鑑でめぐる旅』(東京国立博物館)-

この3段階方式において、第2段階の「寄って見よ!」のときに役立つのが単眼鏡です。実際、つかっている人を展示室でよく見かけます。東京国立博物館のミュージアムショップでも売っていました。




製造元のビクセンに直接といあわせたところ、上記のふたつは性能はまったくおなじですが、「アートスコープ」(レッド)の方には、特製のケースとストラップがついているので高額になっているそうです。わたしは通常モデル(ブラック)を買いました。

実際につかってみると実にいいです。見たいところの詳細がとてもよくわかります。印象がふかまります。細部にやどるうつくしさ、繊細な表現、極限までとぎすまされた技など、肉眼では決して味わうことはできません。「若冲」展のときにもつかえばよかったとおもっています。

またどこをくわしく見ればよいか、全体を見るときにしっかり対象に意識をくばるようになり、問題意識をもって細部を見られるようになります。焦点がさだまります。新発見もあります。そしてもういちど全体を見ると、いままで以上に全体が見えてきます。単眼鏡で局所を見ると、かえって、鑑賞の世界は大きくひろがります。

単眼鏡には、上記の4倍のもの以外に6倍のものもありますが、一般的には、操作が簡単で手ぶれがすくなく、視界もあかるい4倍をおすすめします。なお単眼鏡は展示品の観賞用であり、いわゆる望遠鏡ではない点には注意してください。