棲み分け(垂直分布)と生命の起源に注目すると海洋生物の世界が理解しやすくなります。
特別展「深海 2017 ~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」が国立科学博物館で開催されています(注1)。深海の最新の調査・研究成果を展示・解説しています。

深海は、わたしたちの想像を絶するスケールの大きな世界です。超深海という極限の環境に適応して生きている生物もいます。海の生態系の多様性におどろかされます。

この生態系は一見すると多様で複雑にみえますが、棲み分けに注目することによって、構造的・空間的に複雑な情報を整理して理解できます。さまざまな海洋生物が水深ごとに棲み分けて生息しています。

また生命の起源の仮説のひとつに深海熱水起源説があります。生命の起源をさぐるうえでも深海は重要な役割をはたします。起源を知ることは、生物の世界をトータルにとらえるためにも役立ちます。


▼ 記事リンク
海洋生物の棲み分けをみる - 特別展「深海 2017」(国立科学博物館)(1)-
超深海・極限の生物 - 特別展「深海 2017」(国立科学博物館)(2)-
スケールの大きな世界 - 特別展「深海 2017」(国立科学博物館)(3)-
生命の起源をさぐる - 特別展「深海 2017」(国立科学博物館)(4)-
特別展「深海 2017」(国立科学博物館)(まとめ)

▼ 注1
特別展「深海 2017 ~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」(国立科学博物館)
公式ホームページ