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 ユーラシアカワウソ(交差法で立体視ができます)
それぞれの動物をみるだけでなく、その生息環境をしることが大事です。
よこはま動物園 ズーラシアの「亜寒帯の森」ゾーンでは、冷帯から寒帯に生息する動物を飼育・展示しています。ステレオ写真はいずれも平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -



ユーラシアカワウソ(食肉目 / イタチ科)は、カワウソ類の中ではもっともひろい分布域をもち、ツンドラ以南のユーラシア大陸全土の淡水域や、条件によっては海岸付近でもみられます。ズーラシアで飼育されているのは中国産の亜種です。餌は魚・カエル・甲殻類などの魚介類が中心です。



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アムールヒョウ(食肉目 / ネコ科)
ロシア沿岸地方(中国・北朝鮮との国境付近)のタイガの森にあるケドロバヤ・パシ自然保護区に生息しています。もっとも北に分布するヒョウの仲間で、体長は最大級、さむい地方に適したながくて厚い毛をもちます。夏毛は赤味がかった黄色、冬毛はあかるい黄白色です。現在、野生下での生息数は数十頭ほどであり、絶滅が心配されています。



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フンボルトペンギン(ペンギン目 / ペンギン科)
ペルーとチリの沿岸部に生息します。フンボルト海流にそって南北に分布しています。繁殖地ではコロニーを形成し、岩の割れ目や砂にほった穴で営巣し、抱卵・育雛は雌雄が協力しておこないます。



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ミナミアフリカオットセイ(食肉目 / アシカ科)
南アフリカからナミビアにかけての沿岸部に分布しています。オットセイ類のなかでは最大級です。砂浜やひくい岩のある海岸にすみ、海岸ちかくの水深の比較的あさいところで魚介類を採食します。



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ホッキョクグマ(食肉目 / クマ科)
北極圏に分布、陸上最大の肉食動物です。アザラシやセイウチ、死んだクジラ類などを捕らえたり、これがえられない時期には、鳥や植物などを食べることもあります。冬になると北極からの氷のひろがりにあわせて南へ移動し、それが後退する夏には北へと移動します。地域によっては沿岸部や島などで夏をすごすものもいます。地球温暖化による影響で絶滅が危惧されています。




よこはま動物園 ズーラシアは、世界的にみてもトップクラスの生態展示動物園です。それぞれの生物が野生で生息している環境をできるだけ再現するようにしています。ここにきたら、それぞれの動物をみるだけでなく、どのような環境でその動物が生きているのか、その生息環境も理解するようにします。それぞれの動物は環境と一体になってくらしていることがわかってきます(図1)。

171108 生息環境
図1 動物の生息環境を知る


生物学的にみれば人間も動物の一種です。図1のモデルにおいて動物を人間におきかえてみます。このモデルは普遍的につかえます。


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▼ 注
よこはま動物園 ズーラシア
開園時間・入園料
園内マップ



▼ 参考文献
村田浩一監修『よこはま動物園ズーラシアガイドブック 改訂版 II』公益財団法人横浜市緑の会、2015年4月22日発行(正門ちかくのショップで購入できます)