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ゴールデンターキン(交差法で立体視ができます)
亜寒帯の森はどのような自然環境なのか? まずは想像してみます。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。よこはま動物園ズーラシア「亜寒帯の森」ゾーンで撮影しました(注1)。 
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ゴールデンターキン(Golden Takin / Budorcas taxicolor bedfordi, 鯨偶蹄目ウシ科)は、中国の秦嶺山脈(陝西省南部・甘粛省東南部)に分布、標高2000~3000mの急峻な山地の森林に小群ですんでおり、木の葉・草などを食べます。中国では、ジャイアントパンダとならんで国家第一級の保護動物に指定されています。



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レッサーパンダ
(Red Panda / Ailurus fulgens refulgens, 食肉目レッサーパンダ科)
ミャンマー北部から中国南部の標高2000メートル以上の竹の多い林に分布します。ネパールからインドにかけて生息するものと中国に分布する2亜種が知られてます。標高1,800m~4,000mの竹の多い林に棲み、竹や筍をはじめ木の葉やドングリ・果実・小動物などを食べています。数が減少し絶滅の危機にあります。




ズーラシア「アジアの熱帯林」をとおりぬけて「亜寒帯の森」にはいってきました。針葉樹がうえてあったりして雰囲気ががらりとかわりました。今回は、「亜寒帯」の入り口までしか時間切れで行けませんでしたが、どのような景観(環境)が今後ひろがっていくのか想像しています。

想像とは、情報処理的にいうとプロセシングをすすめることです。ここでは、イメージ(心象)を自由にふくらませるようにします。社会的な固定観念にとらわれている言語をつかった思考ではありません。自然環境にむかってひらかれた心をもっていれば想像(プロセシング)もすすみ、あらたな着想がえられるかもしれません。情報処理もすすむでしょう。想像は、創造のための重要な役割を演じます。


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モデルをつかって気候帯をとらえる - 寒帯(『気候帯でみる! 自然環境〈5〉』)- 

▼ 注1 
よこはま動物園ズーラシア 

▼ 参考文献 
村田浩一監修『よこはま動物園ズーラシアガイドブック 改訂版 II』公益財団法人横浜市緑の会発行、2015年4月22日(正門ちかくのショップで購入できます)