技術も実践も思想も重要です。
わたしが高校生のときに文学部出身のある教師がいっていました。「教育学部や教育学部出身の先生は、教育の技術をやっているからダメなんだよ」。本当にそうでしょうか? 

またわたしが企業につとめていたときにある会社の社長がいいました。「何といってもやっぱり思想・哲学ですな。いくら実践していてもしょうがないんです」。本当にそうでしょうか? 

両者には、技術と実践を軽視している傾向がみられます。

しかしたとえば車の運転をしようとおもったら、教習所へいくなどして運転技術をまずは習得しなければなりません。そして技術を習得したら、あとは、路上にでて実践です。あるいは英会話を習得しようとおもったら、CD や DVD をつかったり、英会話スクールにいったりして発音の技術などをまずは身につけなければなりません。そしてあとは、外国にいって実践です。実践にはいったら、いつまでも勉強をしているのではなく、とにかくやってみることが大事です。

このように技術と実践は、生きていくために必要なことです。しかし実践をしながら、自分なりのコンセプトあるいは思想をはっきりさせて、技術や実践方法をみなおすことは必要でしょう。

すなわち技術・実践・思想のどれもが必要なのであり、それぞれを場面に応じてつかいわけていくのがよいのです。ただし〈技術→実践→思想〉という順序(三段階)そして循環があるのだとおもいます。


170716 技術
図1 技術・実践・思想の三段階


日本では、伝統的に「守破離」というではないですか。まずは、基本の型を守り、型を身につけます。つぎに、実践をしながら自分にあったやり方を追求します。既存の型を破っていきます。そして既存の型から離れ自由になり、自分なりのあたらしいスタイルを確立(創造)します。