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ガクアジサイ(交差法で立体視ができます)
植物園にいって植物をみたら、いったん目を閉じて、園内マップのその場所に、その植物のイメージと名称をうめこみます(記銘します)。マップは、心のなかのノートとしてつかえます。
いずれも写真は交差法で立体視ができます。国立科学博物館付属 自然教育園(注1)で撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>



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ガクアジサイ(アジサイ科(旧ユキノシタ科)アジサイ属)
日本にふるくから自生する落葉低木であり、一般的なアジサイの原種といわれています。多数の小さな両性花と、萼(がく)が大きく発達した装飾花をつけます。装飾花は結実せず、まわりの花びらのような萼片で花粉をはこぶ昆虫を誘因します。花の色は、青紫・ピンク・白とさまざまで、土壌の pH(酸性度)によって変化するとされています。



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ノカンゾウ(ユリ科ワスレグサ属)
ノカンゾウはユリ科ワスレグサ属の多年草で、しめった草地に生えます。この仲間は朝咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花です。ノカンゾウという名前は漢名の「野萓草」からきています。日本ではふるくはワスレグサとよばれていました。うれいをわすれさせる草という意味です。



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イヌヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌヌマトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。オカトラノオとヌマトラノオの交雑種であり、双方の中間的な特徴をもっています。オカトラノオは草原や山地などに生えるのに対し、ヌマトラノオは沼のほとりや湿地などに生えます。



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イヌヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)



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ドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属)
ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草であり、この時期にはどこにでも花がみられます。薬草としてもおなじみで漢方では「十薬」とよばれます。葉の強烈な臭気が印象的であり、この悪臭の成分に殺菌作用があって、薬をもんで おでき にはると化膿菌が死んでなおります。昔の人はおできは、体の毒がふきだしてできるとおもっていて、毒をおさえるという意味の「毒矯め(どくため)」がなまってドクダミとなったといわれています。有性生殖はおこなわず、卵細胞が受精せずに発達して種子を形成します(単為生殖)。



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ヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)
ヒメジョオンはキク科ムカシヨモギ属の一年草であり、白い花をさかせます。背の高さは 30〜150cm にもなります。道端でよくみかける雑草です。



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アサザ(ミツガシワ科アサザ属)
アサザはミツガシワ科アサザ属の多年草です。北海道をのぞく各地の池や沼に生える水草です。根は土中にあり、水面にスイレンの葉を小さくしたような葉をひろげます。園内にある武蔵野植物園の小さな池でうつくしい黄色い花がみられました。アサザという名前の由来は、水深のあさいところ(浅沙(あささ))に生えることからきています。





下図は自然教育園の園内マップです。

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図1 自然教育園の園内マップ(注1)


たとえば上記のノカンゾウは、園内の水生植物園の池のほとりで見て写真をとりました。

このときに、園内マップをみて、その場所(位置)を確認します。

そしていったん目を閉じて、心のなかでマップをイメージし、その場所に、ノカンゾウのイメージと「ノカンゾウ」という名称をうめこむようにします。これが記憶法でいう「記銘」という行為になります(注2)。

植物をただ見るだけでも気分がいいですが、これだけだと情報の内面への「インプット」でおわってしまいます。ついでに記銘もやっておけば、その植物のイメージと名称がおぼえられます。

一般的には、紙のマップやノートに、わすれないようにと「ノカンゾウ」と書きこんだりします。しかし記銘では、心のなかでイメージ(心象)をつかっておこないます。園内マップは、情報を書きこむための「ノート」(心のノート)としてつかえます

このような記銘の作業は、それぞれについて5〜10秒ぐらいでできるとおもいます。つまり時間も労力もほとんどかかりません。しかし記銘をおこなうかおこなわないかで、その後の情報処理のすすみ具合がかなりかわってきます。あるいは極端にいえば人生までもがちがってきます。

このようなことは簡単なことですので、植物園でなくても、動物園でも水族館でも博物館でも美術館でも、あるいは旅行先でもできます。いったん目を閉じてイメージするのがポイントです。


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▼ 注1
国立科学博物館付属 自然教育園
同 園内ガイドマップ

▼ 注2
記憶法は、「記銘→保持→想起」という手順で実践します。
 

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