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ミセバヤ(ベンケイソウ科)
(平行法で立体視ができます)
絶滅危惧植物を保護し、多様な自然環境を保全するためには、「生息域外保全」のとりくみも必要です。
新宿御苑で、「日本絶滅危惧植物」展がひらかれていました。希少な野生動植物種の保全についてまなぶことができました。写真は平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>




ミセバヤ(ベンケイソウ科)は群馬・奈良・香川に分布し、観賞価値が高く、ふるくから栽培されている多年生です。園芸採取による乱獲で自生地の減少が心配されています。



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ヒメイヨカズラ(ガガイモ科)
鹿児島・沖縄に分布し、海岸ちかくの草地や岩場などの砂礫地に生えます。多年草で、草丈は 20〜40cm ほどです。茎がみじかく直立しますがたおれやすいです。花は淡黄色で、直径 6〜7mm です。



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 ナリヤラン(ラン科)
沖縄(西表島・石垣島)に分布し、畑のふちなどの日当たりのよい場所に生育します。分布域が局限しているため,開発により生育場所がせばまってきています。



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 トウサワトラノオ(サクラソウ科)
関東・中部地方の非常にかぎられた地域の湿地に生える多年草で、白色の花を春につけます。サワトラノオに似ていますが、花弁の先端がとがっています。生育場所が元々かぎられているため絶滅が危惧されています。




絶滅危惧植物をまもることは多様な自然環境を保全することになります。自然環境は、多様性をうしなうとバランスをくずします。また人間は、自然環境と一体になって生存しています。自然環境から、物質・エネルギー・情報をとりいれています。環境を破壊せず、保全しととのえることは、生命の維持のために必要なことです。 

絶滅危惧植物の生息地での存続が危ぶまれる場合は、植物園などで保護し、それらをそだててふやさなければならなくなりました。これを「生息域外保全」といいます。新宿御苑では、絶滅危惧植物の種子保存と保護栽培により生息域外保全をおこなっています。
自然環境・生物多様性(環境省)