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古田織部の茶室「燕庵」の再現展示
(平行法で立体視ができます)
うつわの階層構造(入れ子構造)が印象的でした。
特別展「茶の湯」が、東京国立博物館で開催されています。名だたる武将や茶人に愛され、時代をこえて人々の心をとらえてきた名碗が一堂にそろう「名碗オールスターズ」展です(注1)。

会場内には、京都・藪内家で継承されている古田織部の茶室「燕庵」の再現展示があり、ここだけは写真撮影が許可されていました。千利休とは対照的な、織部独自の工夫がなされた茶室です。平行法で立体視ができます。


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「茶室には、日本の文化とこころがいろいろ詰まっています」(注2)。
「お茶を点てるための湯を沸かします」釜です。
「仕覆という袋に入っています」茶入です。
「さりげなく季節感を演出します」花です。
「茶室では身分や職業は関係ありません。客は手と口を水で洗ってきよめ、小さな入口(にじり口)から頭を下げて茶室の中へ入ります」みんな平等です。 
「すべては一度かぎりのめぐり合わせと、こころを込めて客をもてなします」一期一会のおもてなしのこころです。
「濃茶の場合、客はひとつの茶碗を回してみんなで少しずつ飲みます」わかちあいのこころです。

平等、一期一会、わかちあい。

茶碗とともに、茶室という空間(いれもの)があって茶の湯の文化が成立しました。茶室の空間は、人と碗と茶をいれ、そしてそれら要素を統合する「うつわ」です。

「名碗オールスターズ」すばらしいうつわの数々。創造の歴史が展開していました。写真でみるのとは色や艶がかなりちがいました。長次郎の黒樂茶碗など、おもさまでつたわってくるようでした 。

うつわといえば、茶室も「うつわ」(いれもの)。うつわのなかにうつわがある。うつわの階層構造(入れ子構造)が印象的でした。うつわは創造のシステムです。


▼ 注1
東京国立博物館 特別展「茶の湯」

▼ 注2
特別展「茶の湯」ジュニアガイド