170429 英会話
図1 情報処理のしくみ
DVD をつかった英会話の練習では、まるごとインプット、ファイルをつくり蓄積、イメージしてアウトプットという情報処理訓練をくりかえすとよいです。
DVD BOOK『おとなの基礎英語 Season 2』は、NHK・Eテレの人気語学番組『おとなの基礎英語』の Season 2(2013年放送)のミニドラマ Epiode 1-100 をすべて収録した DVD つきのテキスト本です。Season 2 では、Mika が、Season 1 のシンガポール・香港・タイにひきつづいて、ニュージーランド・マレーシア・ベトナムを旅します。




DVD をつかって英語を練習するときには、まずは、字幕やテキスト本は見ないで DVD を視聴し、動画(イメージ)と英語をまるごと内面にインプットするようにします。まるごとインプットはインプットの基本中の基本です。

そしてキーフレーズをおぼえるときには、その場面のイメージとキーフレーズをひとまとまり(ファイル)にして記憶していきます。記憶するとは、そのような情報のひとまとまりを心のなかにファイルし蓄積していくことです。ファイルの本体はイメージであり、その見出しがキーフレーズです。

たとえばテキスト本の目次には下のように、各 Episode のキーフレーズが掲載されています。それぞれのキーフレーズを順番に見ていったとき、それぞれの場面のイメージが瞬時におもいうかぶでしょうか(想起できるでしょうか)? おもいうかばない場合は DVD を再度みて確認します。このときに、まちがっても日本語の直訳で理解し記憶しようとしてはいけません。どのような場面(状況)でどのようなフレーズをつかうかが重要です。


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そして第3の段階として、キーフレーズを実際に声にだして言ってみます(アウトプットします)。このときにもその場面をイメージして言うことが大事です。日本語を英訳しないことです。




以上の方法をまとめるとつぎのようになります。

 (1)まるごとインプット
 (2)ファイルをつくり蓄積
 (3)イメージしてアウトプット

これは情報処理訓練にほかなりません(図1)。

情報処理を効果的にすすめるための秘訣は何といっても動機づけです。たとえば海外旅行の計画を実際にたてて、航空券をはやめに購入してから訓練をはじめれば効果はとても大きくなります。

なお今回は、『おとなの基礎英語』をつかいましたが、ほかの教材でも同様にして訓練をすすめることができます。

そしてこのような方法で身につけた情報処理能力はほかの課題でもつかうことができます。情報処理は普遍的なものです。


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英会話の練習をとおして情報処理能力をたかめる

▼ 参考文献