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自然教育園内の水生植物園(中央の木はハンノキ)
(交差法で立体視ができます)
写真を普通に見るのはインプット、立体視するのはプロセシングです。インプットとプロセシングがおこっていることを自覚することがまずは大事です。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。国立科学博物館附属 自然教育園で撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -


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ハンノキ



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ハンノキ
ハンノキ(カバノキ科)は湿原や沼沢地に生育する高木です。湿地でも生きられるのは、空中の窒素をとりこむことができる放線菌を根に共生させているためです。ひものようにたれさがっているのは雄花序です。1月から咲きはじめます。



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ヒメガマ



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スダジイ



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ダイサギ



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ダイサギ




人がおこなう情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)において、写真を普通に見るのは視覚系のインプットであり、誰でもやっていることです。つぎに、立体視の方法を実践してみると立体イメージ(3Dイメージ)が生じます。これは視覚系のプロセシングによるものです。

左右の目にはいってきた光は電気信号に変換され、神経をとおって脳におくられ、情報が融合してひとつの3Dイメージになります。これは〈インプット→プロセシング〉ということです。立体視ができるということは視覚系のプロセシングの初歩ができているということになります。

人間は、さまざまな情報を融合するプロセシング能力を本源的にもっています。視覚系に今回は限定しましたが、現地に実際にいけば、聴覚系・嗅覚系・皮膚感覚系などの情報も融合することができます。現地・現場を体験することが大事です。
 

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▼ 注
国立科学博物館付属 自然教育園
同 園内ガイドマップ