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フクジュソウ(交差法で立体視ができます)
立体視や観察の訓練をして目の力をととのえれば心身も安定してきます。
「目は口ほどに物を言う」(注1)と昔からいいます。目は、とても重要なはたらきを日常のなかでしています。目の力がととのい、安定した眼力がある人は心身も安定しています。他方、目をキョロキョロさせている人はおちつきのない不安定な人であることはあきらかです。

立体視訓練をしたり、あるいは興味のある対象をじっくり観察することをとおして、目をととのえ、眼力をきたえることが大切でしょう。

写真はいずれも交差法で立体視ができます。東京都港区にある国立科学博物館付属・自然教育園(注2)で撮影しました。 
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>



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フクジュソウ(キンポウゲ科)
フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草です。旧暦の元旦のころに開花することから、おめでたい花として福寿草(ふくじゅそう)という名がついたといわれています。日本では、北海道から九州にかけてひろく分布し、山林に生育します。黄色い花弁のようにみえるのは萼片です。はれた日には陽の光をあびてひらき、夜間はとじています。



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ウグイスカグラ(スイカズラ科)
ウグイスカグラはスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木です。幹や小枝が多くしげり、ウグイスがかくれるのに都合がよいのでこの名がつけられました。本州・四国の山地に分布します。



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フキ(キク科)
フキはキク科フキ属の多年草です。花をひらきはじめました。「フキノトウ」と言えば、早春の風物詩としてまた味覚としてもお馴染みですが、これはフキの花茎のことをさします。




自然教育園にもようやく春がおとずれました。植物は、土のなかからわきでて、光にむかって大きくなるものだということがよくわかる季節です。


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▼ 注1「目は口ほどに物を言う」
【意味】情のこもった目つきは、言葉で説明するのと同等に、相手に気持ちが伝わるものだということ。
【注釈】怒哀楽の感情を最も顕著に表すのが目だということから、何もしゃべらなくとも目つきから相手の感情がわかるものだということ。また、言葉で偽りごまかしていても、目を見ればその真偽がわかるということ。(出展:故事ことわざ辞典

▼ 注2
国立科学博物館附属自然教育園