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コサギ(平行法で立体視ができます)

テクノストレスを感じたら動植物を立体視してリフレッシュするとよいです。

パソコンやスマホの画面を見つづけていると肩こりや腰痛などのテクノストレスが生じます。このときの疲労感は筋肉の疲労というよりも精神的な側面が大きく影響しているといわれています。そのようなときは、作業を一旦とめて動植物を立体視してみるとよいです。

写真はいずれも平行法で立体視ができます。国立科学博物館付属自然教育園(注1)で撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>




コサギ(小鷺)は、コウノトリ目サギ科シラサギ属に分類され、いわゆる白鷺とよばれる鳥の一種です。自然教育園の湿地や池にときどき飛来し、ザリガニなどを食べます。くちばしは黒色、足の指は黄色、背の飾り羽の先が巻きあがること、夏羽では頭に2本のながい冠羽があらわれることでダイサギやチュウサギと区別できます。



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ダイサギ
ダイサギは、コウノトリ目サギ科アオサギ属に分類され、アオサギとならび日本では最大級のサギです。足は全体が黒色です。冬羽ではくちばしと目元は黄色、夏羽ではくちばしは黒く、目元は緑色になります。また眼下にある口角の切れ込みが眼よりうしろまでくいこむのが特徴です。



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ムクノキ
ムクノキ(椋木)は、バラ目アサ科ムクノキ属の落葉高木であり、東アジアに分布します。



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ヒメガマ
ヒメガマはガマ科ガマ属の多年草です。池や沼に生え、群落となります。自然教育園内の水生植物園でみられます。ソーセージのような形の実がほぐれて、綿毛をもったタネがとびだしていて、風がふくと綿毛とともにタネが飛んでいきます。



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オオハナワラビ
オオハナワラビは、ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物です。栄養葉と胞子葉をもち、10月から11月にかけて胞子葉から胞子をとばします。冬の間は、胞子葉は枯れてしまいますが、栄養葉は赤みがかっているのがみられます。




今回の自然教育園ではコサギをはじめてみつけました。サギは、大きさによってダイサギ・チュウサギ・コサギに分類されます。自然教育園にはときどきサギがやってきます。ここは都心のオアシスです。

自然教育園入口の管理棟のなかには、ここでみられる野鳥の剥製が展示してあるので、園内で実際にみた鳥の名称と姿を確認することができます。国立科学博物館の付属施設であるつよみがいかされた植物園になっています。


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▼ 注1
国立科学博物館附属自然教育園
 
▼ 参考文献
栗田昌裕著『眼力を高めるパワード・アイ』健学社、2003年11月