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ジンベイザメ(平行法で立体視ができます)

ステレオ写真をつかって立体視をするときに平行法と交差法を交互に練習すると眼力がつよまります。

ステレオ写真をつかった立体視の方法には平行法と交差法があります。平行法では、目線をひろげてとおくを見るようにし、交差法では、目線をちかづけてちかくを見る目をつかいます。平行法と交差法を交互におこなうことで、これら両方のはたらきを訓練することになり、眼力がつよまります。またヒーリング効果もえられます(注1)。

写真はいずれもジンベイザメです。大阪市港区天保山にある海遊館(注2)で撮影しました。平行法あるいは交差法で立体視ができます。
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海遊館の中央には「太平洋」水槽があります。深さ9m、最大長34m、水量5,400tという巨大水槽です。ここには、ジンベエザメをはじめとする大型のサメやエイ、アジなどの回遊魚、ハタの仲間などが悠然とおよいでいます。



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(交差法で立体視ができます)



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(平行法で立体視ができます)



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(交差法で立体視ができます)



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(平行法で立体視ができます)



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(交差法立体視ができます)



ジンベイザメは、熱帯から温帯の沿岸および外洋に生息しています。英名ではホエールシャークといい、クジラをおもわせるような巨体で、全長は12m以上にもなります。体の背面は灰色で白色の斑点があり、その模様が陣兵衛羽織(じんべえばおり)に似ていることから、日本ではジンベイザメとよびます。

サメの仲間ですがとてもおとなしい魚で、人をおそうことはありません。プランクトンをおもに食べています。

国際自然保護連合のレッドリスト(世界の絶滅のおそれのある生物種のリスト)では、ジンベエザメを絶滅の危険が増大している種としています。


▼ 注1:参考文献
栗田昌裕著『脳活性 3D トレーニング・ドリル 見ているだけで頭が良くなる』(Gakken mook)学研、2005年5月 

▼ 参考文献
『海遊館ガイドブック』(第3版)海遊館発行、2015年4月1日

情報を眼でうけとり判断する - 海遊館(2)「アリューシャン列島」-
立体視をして遠近の両方をみる - 海遊館(3)「モンタレー湾」-
周辺視野をつかって全体的にとらえる - 海遊館(4)「パナマ湾」-
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立体視をしながら眼球の筋肉をバランスよくつかう - 海遊館(6)「南極大陸」-
ひろい視野で立体視をする - 海遊館(7)「タスマン海」-
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さまざまな角度から見る - 海遊館(13)「クック海峡」-
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※ 番号は水槽番号です。

太平洋の世界を心の中につくる - 海遊館(まとめ1)-
1.概観→2.観察→3.まとめ - 海遊館(まとめ2)-