160827 課題
図1 課題をきめて情報をインプットする
 
課題と目的とはちがいます。情報処理をすすめていくためには、課題をきめて情報をインプットしていく必要があります。

情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)をする存在として人間をとらえなおしたとき、インプットとは、環境(外界)から意識の内面に情報をとりいれることであり、具体的には、見たり読んだり聞いたり味わったり感じたりすることです。

このような情報のインプットは、初期段階では、関心のある情報を何でもとりいれるということでいいとおもいますが、第2の段階になったら課題をきめて、その課題に関する情報を徹底的にとりいれるようにしたほうがよいです(図1)。課題をきめるだけで情報のあつまり方は目にみえて変わってきます。

このような課題はひとつである必要はなく、仕事・家庭・地域・趣味・人生などについてさまざまな課題があるのが普通です。

ここでの注意点は、課題と目的(あるいは目標)とはちがうということです。課題は、インプットのときに設定しますが、目的や目標はむしろ、インプットではなくアウトプットのときに必要に応じて設定すべきものです。課題をもって情報をあつめ、目標をきめてアウトプットするというほうがよいでしょう。

アウトプットとは、プロセシングの結果をふまえて、あなたのメッセージを相手につたえたり、特定の人々にむかって表現したり、何らかの行動をおこすといったことです。このようなときには目標をもったほうがうまくいく場合が多いとおもいます。




学校教育のやり方もあってか、「目的の達成」ということをつよく意識して生きている人が多いようですが、このような姿勢だけでは情報処理はうまくいきません。具体的には、幅ひろい情報収集(インプット)がうまくできません。結果的に萎縮した人間になってしまいます。

インプットを充実させて、情報処理をもっとすすめるためにはどうしても課題が必要です。

たとえば何かを調査・研究するときにも、すぐに、調査目的や研究目的を明確にのべる人がいますが、そもそも調査の課題あるいは研究の課題は何でしょうか。無意識のうちに、アウトプットだけにとらわれていないでしょうか。アウトプットだけにとらわれているということは、成果や効果をはやく他人に見せようとしてあせっている状態です。

アウトプットの前にはプロセシングが必要であり、その前にはインプットが必要です。よくできたインプットをするためには課題設定が必要です。
 
あるいはあなたの人生の課題はそもそも何でしょうか? 課題のなかの中心的課題を主題(テーマ)というならば、あなたの人生の主題は何でしょうか。主題を中心にすえて情報のインプットをしているでしょうか。

学校教育などでは、文部科学省や教師・指導者などから一方的にあたえられた情報だけをインプットしていればよかったかもしれませんが、実際に生きていくためには、みずから主題をきめて、主体的に情報をインプットしていくことがまずもとめられます。アウトプットをあせらないほうがよいでしょう。