特別展「古代ギリシャ」では、古代オリンピックの起源についても知ることができます。起源を知ることは、その分野をトータルにとらえるために役立ちます。

東京国立博物館・平成館で、特別展「古代ギリシャ - 時空を越えた旅 -」が開催されています(注1)。

第6展示室「古代オリンピック」では古代オリンピックの歴史について知ることができます。本年はオリンピック・イヤーです。「古代ギリシャ」展にいってオリンピックについてかんがえてみるのもいいかもしれません。




前8世紀(伝承によると前776年)、オリンピアにあるゼウス神域で4年に一度の競技祭がはじまりました。これがオリンピックの起源です。毎回7〜8月にひらかれました。

起源を知ることは、その分野を全体像をとらえるためにとても役立ちます。いいかえると物事をトータルにとらえたい場合は、その起源をまずしらべてみるのがよいということです。

古代オリンピックは最初は短距離走だけでしたが、その後、中距離走や長距離走、五種競技、ボクシング、総合格闘技、競馬、戦車競走などさまざまな競技が追加されていき、ギリシャのすべての都市国家から多数の選手がつどう大競技祭に発展しました。国別対抗戦という形態は今も昔もかわりません。

これは単なる競技会ではなく、宗教的な祭事でもあり、ゼウスへの大犠牲式は祭典のなかでもひときわ重要な儀式でした

開催主は、オリンピア近隣に位置した都市国家エリスであり、開催に先立ち、エリスからの使者が諸都市国家をまわって休戦をつげ、競技者や観戦者がオリンピアに無事こられるように平和を維持しました。

古代オリンピックはローマ時代にはいってもつづき、ローマ帝国でキリスト教が国教化されて異教の祭祀が禁じられるまで、実に1000年以上にわたってつづけられました。最後の古代オリンピックは393年だったとつたえられています。


▼ 注1
特別展「古代ギリシャ - 時空を越えた旅 -」 
会場:東京国立博物館・平成館
会期:2016年9月19日まで
※このあと、長崎と神戸に巡回します。