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ミソハギ(平行法で立体視ができます)
日本および朝鮮半島に分布し、湿地や田の畔などにはえます。花としてよくつかわれ、盆花(ボンバナ)、精霊花(ショウリョウバナ)などの名もあります。


関心のある領域を大観したら、対象をさだめてそらをじっくり観察すると情報処理が一段とすすみます。

人間は、情報の大半を目からインプットしています。情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)は見ることからはじまるといってもよいでしょう。この情報処理は、漠然とくりかえしているよりも問題解決の段階をふまえて、それぞれの段階の内部でくりかえしおこなっていく方が効果的です。第1の段階では大局を見ます。第2の段階では細部をよく観察します。そしてこれらをふまえて判断して行動していけばよいでしょう(図1)。

160718 観察
図1 大局をみたら観察する


第2の段階で情報を収集するときにインターネットをつかうのもよいですが、何かすきな対象があるのであれば現地・現場に是非とも足をはこんでそれらをじっくり観察してみるのがよいです。今回は植物を例としただしましたが、動物がすきなら動物園にいけばよいし、鉄道がすきなら鉄道博物館や駅などにいけばよいです。興味のある対象をじっくり観察する効果はとても大きいです。

下の写真は平行法で立体視ができます。いずれの写真も国立科学博物館付属 自然教育園で撮影しました(注1)。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>



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ヨシ
温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布します。アシともいいます。「アシ」は「悪し」を連想させて縁起が悪いとして「ヨシ」となりました。



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チダケサシ
本州・四国・九州に分布する多年草です。湿原・林縁・湿った草原などに生育します。高さ1mほどの長い花茎を7月から8月にだしてほぼ白色の花をさかせます



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ノカンゾウ
漢字では野萓草と書き、ワスレグサともいいます。花のつぼみを熱湯で湯がいて天日干しした生薬「金針菜」(きんしんさい)は利尿などに効能があるとされます。 花や若葉は食用にできます。同族のヤブカンゾウは八重咲き、ノカンゾウは一重咲きなので区別ができます。葉では区別がつきません。



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イヌヌマトラノオ
花穂の形が虎の尾に似ていることからトラノオとよばれます。咲く場所によって、オカトラノオとヌマトラノオの二種類があり、イヌヌマトラノオはオカトラノオとヌマトラノオとの雑種であり、両種の中間的な形質をもちます。




国立科学博物館付属 自然教育園のなかには水生植物園があり、上の写真にみられるような植物が水際をかざり、うつくしい風景をかもしだしています。ここに行くだけでもいやされます。



▼ 注1
国立科学博物館附属自然教育園
※撮影日:2016年7月1日

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