行動をおこすときには構想を雄大にし、まずは理想案をつくってみます。

日本のことわざに「棒ほど願って針ほど叶う」というのがあります。棒ほど太くて大きな願望をもっていても、実際には、針ほどの細く小さな願いしか叶えられないという意味から、世の中は願い通りにはいかないものだということと、願いが叶うのはわずかだから望みは大きくもつべきだという二つの教訓がふくまれます。

主題のものとで判断をし決断をし行動をおこすときには、構想(ビジョン)をえがいたり、計画をたてたりするとおもいます。このときに、 「棒ほど願って針ほど叶う」をふまえて、構想は雄大にしておき、計画は理想案をつくるようにします。最初はまず、けちけちせずに理想案をつくってみることです。最初から、いじけた現実案にしぼってはだめです。
 

一度理想案を作った上で、現実の制約条件を考慮し、堅実な方向へと削減・縮小するのが本当である。

 
最初から針ほどしか願わなくては、針ほどすらかなわないでしょう。

一方で、世の中や物事はつねに変動していきます。事情が好転したり、予期しなかったチャンスが生じることもあります。構想を雄大にし、あらかじめ理想案をつくっておけば、このようなおもわぬチャンスをただちにいかすこともできるでしょう。理想案をつくらずに萎縮したかんがえで生きていると、チャンスがあってもそれに気がつくこともなくおわってしまいます。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる