問題解決が3段階までいくと状況判断ができます。その判断にもとづいて決断し、行動します。

問題解決が3段階までいくと、その主題についてわかったということになります。これを状況判断とよんでもよいです。
 
そしてつぎには行動をおこすための決断をします。


決断は、作業としては、場合によっては一瞬で終わる。だが、人間行為の中の一節としてあまりにも重要である。だから、判断あるいは執行の中の一部として片づけず、それらと対等に重要視すべきである。

 
決断とは、この問題を解決すべきか否か、肝を決めるということです。一人ではなく、グループや組織でおこなう場合なら決定とよんでもよいです。 一仕事をおこなう場合、決断があってこそその全体性・統合性が確保できます。

ひとたび決断をしたら一気に実行しなければなりません。実行しながらまようことはもっとも危険なことです。やるかやらないか、あれこれかんがえるのは決断の前の段階ですべきことです。

たとえば川にかかった丸太橋をわたるかわたらないかは、わたる前に判断すべきことです。わたる決断をしたならば一気にわたらなければなりません。一番危険なのはわたっている最中にまようことです。まよいは川への転落をもたらします。決断したらまよってはいけません。わたしはヒマラヤ山中のフィールドワークをやりながらこのようなことを何回も経験してきました。

このように決断をしたら、あとは行動をしていけばよいわけです。行動することもアウトプットの一種です。この段階では、その中味の事柄が自分にとってどういう価値があるのかということも問題になってきます。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる