問題解決の第2段階の情報収集は探検の精神をもってすすめるとよいです。

問題解決の第1段階では関心事を大観して主題を決めました。主題を決めると、その主題をめぐる内外の状況把握にむかってすすんでいくことができます。主題は、第2段階への移行をスムーズにします。

そして第2段階としては情報収集をおこないます。ここでは、主題をめぐって情報を収集するのであり、ある程度しぼりこんで情報をとらえていくことになります。たとえば第1段階ではグローバルに大観して、第2段階では特定の領域や地域についてとりくむといったやりかたです。
 
  • 第1段階:グローバル
  • 第2段階:特定の領域や地域

この情報収集では、まずは、特定の角度にとらわれずに幅ひろく情報を収集することが重要です。「探検」あるいは「探検家」の精神でおこなうといってもよいでしょう。探検とは、地図の空白地域をうめていくといったイメージです。情報の空白領域をうめていくように情報を収集していくとよいでしょう。
 
この探検は探索とはちがいます。探索とはさがしものがすでにきまっていますが、探検では、何が見つかるか何が発見されるかはしらべてみなければわかりません。

できれば調査項目を書きだしてみるとよいです。それらにもとづいて取材ネットをつくればなおよいです(注1)。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる

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