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東京都薬用植物園(入り口)
 
ステレオ写真をつかって立体視が成立したら、上下左右にバランスよく目線を移動させると、眼球の筋肉が均等に使用されてひずみが解消されます。

ステレオ写真をつかって眼球の筋肉をバランスよくつかう訓練法のひとつは、平行法と交差法とを交互にやってみるというやり方があります。もうひとつは、立体視が成立したら、それがくずれないように維持したまま、目線を、立体画像の右上から右下・左下・左上へとバランスよくゆっくり移動させるやり方があります。これで眼球の筋肉が均等につかわれ、ひずみが解消されます。同時に観察力も高まります。下記の写真で是非トライしてみてください。

下記の写真はいずれも平行法で立体視ができます。東京都薬用植物園(注1)で撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>


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ニチニチソウ(キョウチクトウ科)
ビンクリスチンなど(白血病ほかの抗がん剤)の製造原料とされます。薬用部分は全草です。



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ケチョウセンアサガオ(ナス科)
硫酸アトロピン(鎮痛・鎮けい薬)などの製造原料とされます。薬用部分は葉と種子です。有毒植物です。



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トウガラシ(ナス科)
トウガラシチンキ(皮膚刺激薬)の製造原料とされます。薬用部分は果実です。



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 ホオズキ(ナス科)
実験動物においては子宮収縮作用がみとめられました。薬用部分は根です。



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オオケタデ(タデ科)
江戸時代の本草書には、「おでき」などにもちいた記載があります。
 

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東京都薬用植物園は薬用植物に特化したおもしろい植物園です。総面積 約3万 平方メートルのひろい敷地に、植物栽培のための植物区や温室、冷房室、資料館などがあります。ケシや大麻なども試験栽培しています。「落ちている果実は拾わないでください!」と掲示された有毒植物区もあり、めずらしい植物が一杯です。また無料で参加できる野外薬草教室も定期的に開催されています。

薬草に興味がある人はもちろんのこと、植物が好きな人は一度はおとずれるべき植物園です。


▼ 注1
東京都薬用植物園




▼ 関連記事
立体視をしながら目線をうごかす - 東京都薬用植物園(1)-
周辺視野を最大限につかう - 東京都薬用植物園(2)-
立体的にイメージする - 東京都薬用植物園(3)-


▼ 参考文献
栗田昌裕著『3D写真で目がどんどん良くなる本 植物編』三笠書房、2005年4月
 


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