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ロボット "ASIMO"

日本科学未来館にいくと、未来からの視点で現在をとらえなおすことができます。参加体験型の施設ですので、一方的に知識をあたえられるのではなく、さまざまなことをみずから主体的にかんがえることができます。

東京・お台場にある日本科学未来館(注1)にいくとわたしたち人間や地球の未来を想像できます。

しかしそれよりももっとおもしろいのは、未来の視点から現在をとらえなおすことができることです。ここでは、理想の未来を先に想像してから今どうするかをかんがえる「未来逆算思考」ができます。将来の危険から命をまもるために危険の種に気がつくこともできます。そしてこれらのことを妄想ではなく、地球をデータベースにした情報処理という方法ですすめていくことができます。


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館内の様子

写真はいずれも平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -  >>
 

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細胞の研究開発(iPS細胞をめぐるシミュレーションもあります)



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インターネット物理モデル



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ノーベル賞科学者からのメッセージ




日本科学未来館は、「世界をさぐる」「未来をつくる」「つながり」の3つのゾーンで構成されていて、素粒子・細胞・人間・地球から宇宙まで、ミクロからマクロまでのさまざまなスケールで世界をみることができる参加体験型の施設です。未来からの視点で現在をとらえなおすのは従来の博物館とはちがうアプローチであり大変おもしろいです。

たとえば未来のグローバル社会から現代をとらえなおすと、現代は近代化の変革期(成長期)であり、産業革命からはじまった近代化はまだおわっていません。この近代化の前にあった変革期は農業革命によってひきおこされ、これにより都市が成長し文明がはじまりました。その前の変革期はホモサピエンス(人間)の誕生でした。このように人間は、変革期とそれらの間の定常期とをくりかえしながら進化しています。定常期には何もしていなかったというのではなく、変革期にそなえてポテンシャルを蓄積することをしていました。




ところで、日本科学未来館の6〜7階には「ドームシアター」があります。ここでは、全天周立体視映像(3D映画)とプラネタリウムがたのしめます。現在は『9次元から来た男』を上映しています。

これによるとどうやら宇宙は、現在の人間が認知しているような3次元、あるいはそれに時間をくわえた4次元時空よりももっと高次元のものであるようです。大変な話になってきました。このような宇宙認識の変化も未来社会ではおこると想像できます。




日本科学未来館は一方的に知識をあたえるのではなく、みずから主体的にかんがえるための豊富な材料を来館者に提供しています。実際に行ってみると触発されることがとても多いです。是非一度おとずれてみてください。


▼ 注1
日本科学未来館  

▼ 注2
日本科学未来館・ドームシアター

▼ 記事リンク
理想の未来を想像してから今をかんがえる - 日本科学未来館「未来逆算思考」-
危険の種に気づく - 日本科学未来館「100億人でサバイバル」-
地球をベースにした情報処理をすすめる - 日本科学未来館「ジオ・コスモス」-



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