地球について知るための有効な方法のひとつとして世界遺産に親しむというやり方があります。そのためには世界遺産の写真集をまずは見るのが一番です。

写真集『世界遺産 地球への讃歌』(写真工房)は世界遺産の写真集として非常にすぐれています。著者(写真家)の富井義夫さんは25年間にわたって世界遺産を撮りつづけている「世界遺産フォト」の第一人者であり、今回は、膨大な彼の作品のなかから究極のベストショットを選択、地球が奏でる圧倒的な光景を集大成しました。


目 次
アメリカ(クルアーニーの巨大氷河ーカナダ&アメリカ合衆国/恐竜たちが眠るバッドランドーカナダ ほか)

中東・アフリカ(グレート・リフト・バレーーケニア/アフリカの最高峰キリマンジャロータンザニア ほか)

アジア(屋久島ー日本/流氷が着岸する知床半島ー日本 ほか)

ヨーロッパ・オセアニア(異彩を放つメテオラの奇景ーギリシャ/ユングフラウースイス ほか)


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掲載されているサイト(世界自然遺産)は世界各地の50か所、わたしたちが知らなかった地球の表情の数々におどろかされます。

富井さんは世界遺産をライフワークとし、これまでに海外取材歴206回、117の国と地域を旅し、歴訪した世界遺産サイトは447カ所にものぼるそうです(2012年11月現在)。

それぞれの写真には簡潔な解説と地図もついているので理解をさらにふかめたり、実際に旅行をしたりするときにも役立ちます。手元においておいてくりかえし見直す価値のある立派な写真集です。

世界遺産の写真集でしたら富井さんの写真集を第一におすすめします。



▼ 注
富井義夫(写真) 『世界遺産 地球への讃歌』写真工房、2012年11月15日
世界遺産×富井義夫「地球への讃歌」自然遺産編 (写真工房BOOKS)  

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