割り付けのよい縄文土器は、全体像をイメージしてから文様をつける作業をはじめたことがわかります。

東京国立博物館 平成館の考古展示がリニューアルされ、縄文土器の展示も一新されました。ギャラリートーク「縄文土器の見方 大きさ・形・文様」では縄文土器の文様についても解説がありました。

下記の写真は平行法で立体視ができます。



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深鉢形土器(青森県八戸市南郷区島守字荒谷出土)
縄文時代(後期)・前2000〜前1000年



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壺形土器(秋田県北秋田市七日市出土)
縄文時代(後期)・前2000〜前1000年



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深鉢形土器(東京都板橋区 小豆沢貝塚出土)
縄文時代(晩期)・前1000〜前400年


縄文土器の文様は様々であり、割り付けがよくできている土器とそうでない土器とがあるそうです。仙台湾周辺の土器はいつの時代のものでも割り付けがよくできていて、きれいな文様のものが多いとのことです。割り付けがよくできていない文様は最後につじつまあわせをしているため文様がみだれています。

文様をつける作業をはじめる前に、どのような文様にするか全体像がイメージできていたかどうか、製作者の意気込みあるいはレベルがみてとれます。

たとえば絵をかくときでも、左上からかきはじめて、そこが完成したら右上をかき、つぎに真ん中をかき、つぎに左下をかき、最後に右下を完成させるといような直列的なかきかたはしないでしょう。まずスケッチをかいて下絵をかいて、そして全体的に色をつけていくでしょう。

つまり全体像あるいは完成品をまずイメージして、それから具体的な作業を実施するのがよいわけです。そして作業がおわったら全体をふりかえってうまくいったかどうか検証します(下図)。


151219 実施
図 全体像をまずイメージする


このような3段階は、仕事や問題解決の基本的な原則としてつかえます。



全体像をイメージしてから作業を実施する - 東京国立博物館・考古展示(3)-

▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。