教科書や参考書の索引をつかって、それぞれの用語が掲載されているページをイメージ(画像)として想起する訓練をすると知識を着実にふやすことができます。

たとえばここに、木村学・大木勇人著『図解 プレートテクトニクス入門』(講談社)という本があります。

まずは、この本をしっかり見て読みます。

この本にはよくできた索引がついていて、プレートテクトニクスを理解するために必要な用語(専門用語やキーワード)があいうえお順でならんでいます。


IMG_4083
 

これらの用語を順に見ていき、それぞれの用語が掲載されているページをイメージ(画像)として想起する訓練をします。

最初は「アイスランド」です。「アイスランド」がでていたページがおもいうかぶでしょうか。

おもいだせない場合は(あるいはおもいだせても確認のために)、「アイスランド」が掲載されている118ページを再度ひらいて、「アイスランド」という用語が118ページのなかで空間的にどこに位置しているかを視覚的に確認し、その説明文を再度よく読みます。「アイスランド」にマーキングをしてもよいです。

そしてその118ページをイメージ(画像)としてしっかり記銘し保持するようにし、目を閉じてもそのイメージが想起できるようにしておきます。

つぎは「アイソスタシー」です。この用語は、21ページ、25ページ、89ページ、178ページという4カ所にでています。このような場合は最初にでてきたページをおもいだせばよいでしょう。21ページを再度ひらいてページのイメージ(画像)を同様に確認します。

そのつぎは「 アウターライズ地震」です。197ページです。以下、同様にページを想起できるように練習していきます。


これは記憶法の実践になります。記憶法とは具体的には「記銘→保持→想起」ということです(下図)。情報処理の体系のなかで記憶法をとらえなおすことが重要です。

151119 記憶法
図 記憶法とは「記銘→保持→想起」

 

記銘し保持するときにイメージ(画像)をまずはつかうようにします。たとえてみるならばデジタルカメラでうつしとるように記銘し保持するのです。

言葉をつかった言語的な記憶はそのつぎにおこないます。言葉はイメージにむすびつけて記銘し保持するようにします。あるいはイメージのなかに言葉をうめこんで保持します。

そして想起するときにはイメージをまずは想起して、そしてイメージから言葉をひきだすようにすればよいです。この想起とは、心のなかに保持されている情報をアウトプットにつなげていくためのもっとも重要な手段になります。

このような本の索引とイメージをつかって実践する記憶法は教科書や学習参考書をつかっておこなうと効果が大きいです。もっとも興味のある分野や自分にとって重要な科目でまずは1冊をえらびだしてすぐにやってみるとよいでしょう。


▼ 参考文献
木村学・大木勇人著『図解 プレートテクトニクス入門』(ブルーバックス)講談社、2013年9月20日
図解 プレートテクトニクス入門 なぜ動くのか? 原理から学ぶ地球のからくり (ブルーバックス)

栗田昌裕著『絶対忘れない! 記憶力超速アップ術』(日文新書)日本文芸社、2010年5月28日
絶対忘れない! 記憶力超速アップ術 (日文新書) 



Sponsored Link