中田真二著・写真『山あるき12カ月 関東周辺』は、春夏秋冬、1年を通じて山歩きをたのしむことを提案する初心者から中級者むけの登山ガイドブックです。本書をつかって1年間のビジョンをえがいてから、具体的な計画をたてて行動にでるとよいでしょう。

サブタイトルは「旬の時季にに旬の山をあるく」であり、1月~12月まで、カレンダーの月ごとに季節感あふれる山のテーマをあげています。

山歩きは、春・夏・紅葉シーズンだけのものとおもっている人が多いですが、実際には、初詣やシモバシラの観察など冬ならではのたのしみ方もあり、初心者でも気軽にのぼれる冬の山もたくさんあります。

目 次
4月 花を愛でる山歩き 弘法山/浅間山/御前山
5月 青々とした新緑の山を歩く 塔ノ岳/金時山/高水三山
6月 梅雨の晴れ間をねらって 天城山/富山/鷹取山
7月 展望と花の夏山登山 尾瀬ヶ原/乗鞍岳/木曽駒ヶ岳
8月 涼を求めて地方の名山へ 上高地/谷川岳/日光白根山
9月 展望と秋の風を楽しむ 天覧山/明神ヶ岳/大野山
10月 秋を満喫する紅葉登山 大岳山/景信山・陣馬山/筑波山
11月 落ち葉を踏みしめて 大室山/百蔵山/川乗山
12月 師走の喧騒を離れて里山を歩く 奥多摩むかしみち/鎌倉アルプス/石垣山
1月 ご利益・パワースポット登山 高尾山/御岳山・日の出山/大山
2月 低山から富士山を眺める 岩殿山/シダンゴ山/丸岳
3月 山の芽吹きを見に行く 三頭山/幕山/日向山

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本書は、通常の地域別ではなく、月(季節)によって山を配列しているめずらしいガイドブックです。読み物としてもとてもおもしろいです。

時間軸にそって山を展望できるので年間のビジョンをえがくことができます。1年間の大局を展望してから具体的な計画をたてて、ここぞという山をえらびだしてのぼってみるとよいでしょう。すべての山に行く必要はまったくありません。

たとえば、4月には弘法山に行ってみよう、7月には尾瀬ヶ原に、12月には鎌倉アルプスに、というように計画をたててみればよいでしょう。


▼ 引用文献
中田真二著・写真『山あるき12カ月 関東周辺』 (大人の遠足BOOK)、JTBパブリッシング、2011年7月22日
山あるき12カ月 関東周辺 (大人の遠足BOOK)



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