海外旅行では、英語によるコミュニケーション能力が重要です。単語をならべるだけでもかなりのコミュニケーションができます。

各国語を不完全に習得するよりは、英語のコミュニケーション能力を向上させることに集中すべきだ。そのほうが、ずっと実用的である。

世界中のほとんどの国において空港や一流ホテル、主要な駅や店舗で英語が通じます。北欧諸国やベルギー・オランダなどの小国ではどこでも完全に英語が通じます。フランスでもパリのレストランでは英語が通じるようになっています。

したがって英語によるコミュニケーション能力が大切です。

旅行者の言葉にはむずかしい文法は必要ありません。それよりも単語が重要です。単語をならべるだけでもかなりのコミュニケーションができます。たとえば “Can I have a cup of coffee?” などという必要はなく、“Coffee, please.” といえば十分です。

注意書き・時刻表・レストランのメニューなどは読めればよいです。

こちらのいうことが相手に通じないことがよくあり、それは発音ではなく、アクセントに原因がある場合が多いのでアクセントに注意をはらうようにします。

またこちらから質問しても相手の答えがわからない場合も多いです。相手が言っていることを理解できるようになることが重要です。

英語圏以外の国に行ったとき、その国の言葉で「英語がはなせますか?」と聞いては駄目です。「いいえ」の返事がかえってくる可能性が高いです。“Do you speak English?” と聞くべきであり、そうすると丁寧に対応してくれます。片言でも英語ではなそうと努力してくれるかもしれません。

海外旅行中に正確な言語能力が要求されるケースもあります。ひとつはレンタカー旅行です。交通事故や違反がありえます。そうしたときに警官に状況を説明し、自分の正当性を主張する必要があります。いまひとつのケースは病気や怪我の場合です。症状や状況を正確に医師につたえなければなりません。


▼ 引用文献
野口悠紀雄著『「超」旅行法』(第11章 サバイバル外国語のノウハウ)新潮社、1999年11月25日
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