旅先で意識して本を読むと、帰宅してからグーグルマップ上でその場所をみるたびにその本の内容がおもいだせるようになります。

わたしたちはさまざまな所に旅行します。旅行をしたときには、その土地で見たことや聞いたことなどが自然にインプットされ記憶されます。そして、帰宅してから地図上で旅行した場所をみるたびに、その土地で記憶されたことが思い出としてうかんできます。うかんできたことを体験記を書くなどのアウトプットにつなげることもできます。

この一連の流れは情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)にほかなりません。

この仕組みは読書のためにもっと意識的につかうことができます。

旅行先の特定の土地(場所)に行ったら、そこで本を読んでその内容あるいは要点を記憶するようにします。

そうするとその後、でかけたその場所を地図上でみるたびにその本のことがおもいうかぶようになります。このようなことをたとえば日本の各地でおこなえば、それらの場所を地図上でみるたびに、ここではこの本、こっちではあの本というようにそれぞれの本が想起できるようになります。つまり地図が、情報検索システムの役割をはたすようになるのです。

最近では、Kindle などの電子書籍がありますから、このようなことは旅行や出張にでかけたついでにおこなうことができます。でかけたついでに、その場所を意識しながら本を読んでかえってくるのです。自分の課題にとりくむうえで重要な書籍についてはやってみる価値があるとおもいます。

情報処理や記憶法では、情報をいかに想起してアウトプットにつなげるかがポイントになります。そのためには容易に情報を想起できる仕組みを用意しておく必要があります。その仕組みとしてグーグルマップなどの地図がつかえるのです。

これは、本の内容を「場所記憶」にしてしまう一種の空間記憶法です。