『目でみる単位の図鑑』は、イメージをつかって単位について理解することができる図鑑です。子供むけの本ですが大人が見てもたのしめます。イメージをつかうことは情報処理の基本です。

つぎの単位について説明しています。

長さの単位
 m(メートル)
 yd(ヤード)
 nm(ノーティカルマイル:海里)
 ly(ライトレイヤー:光年)
 間(けん)と尺(しゃく)

広さの単位
 ㎡(平方メートル)
 ac(エーカー)
 坪(つぼ)

体積の単位
 ㎥(立方メートル)
 CC(シーシー)
 L(リットル)
 gal(ガロン)
 bbl(バレル)
 石(こく)

重さの単位
 kg(キログラム)
 t(トン)
 lb(ポンド)
 匁(もんめ)

時間の単位
 S(セカンド)

速度の単位
 kt(ノット)
 M(マッハ)

明るさの単位
 cd(カンデラ)
 lx(ルクス)

電気の単位
 A(アンペア)
 V(ボルト)
 W(ワット)

仕事量の単位
 PS(ピーエス:馬力)

力の単位
 N(ニュートン)

エネルギーの単位
 J(ジュール)

圧力の単位
 Pa(パスカル)

地震の大きさの単位
 M(マグニチュード)

音の単位
 dB(デシベル)

振動数・周波数の単位
 Hz(ヘルツ)

温度の単位
 ℃(セ氏温度)
 K(ケルビン)

物質量の単位
 mol(モル)

放射能の単位
 Bq(ベクレル)

文字の大きさの単位
 pt(ポイント)

画像解像度の単位
 dpi(ディーピーアイ)

情報量の単位
 B(バイト)

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たとえば Bq(ベクレル)とは放射能をしめす単位であり、放射性物質から放射線が1秒間に何回でるかをあらわします。放射能とは、放射線をだす能力があることをいいます。1Bq では、1秒間に1つの原子核がこわれて放射線を1回だします。Bq(ベクレル)とは、1896年にウランの放射線を発見したアンリ=ベクレルの名前にちなんで採用されました。

また、人体がうけた放射線の量をあらわす単位が Sv(シーベルト)です。Bq は放射能の強さをあらわす単位であり、放射線の量をあらわすものではありません。放射線は種類によって、性質や物をとおりぬける力がちがいます。そのため Bq がおなじでも人体への影響は種類ごとにことなります。そこで Sv がつくられました。

健康診断でうけるレントゲン撮影(X線)では1回あたり約 0.06 mSv です。宇宙や地面・食べ物などから1年あたり世界平均で約 2.4 mSv の放射線をわたしたちはあびています。原子力発電所などではたらく人に対する限度(年間)は 50 mSV です。


単位は、数字や理屈でかんがえているよりもイメージでとらえた方がはるかにわかりやすく、その方が短時間で理解できることにもなります。情報をイメージ化すると情報処理が促進します。また物事の比較をするためには単位について理解し単位をきめなければなりません。そしてイメージと数値とをむすびつけることにより比較が容易になり、その分野に関する理解がすすみます。


▼ 引用文献
丸山一彦監修『目でみる単位の図鑑』東京書籍、2014年8月8日
目でみる単位の図鑑

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