本書は、最近話題の LCC について解説した入門書です。かつてはとても高価だった飛行機の旅が、LCC の登場で身近な存在となり、誰でも手軽にたのしめるようになりました。空の旅はいまやカジュアルなものとなりました。

本書によって、日系 LCC、LCC の利用の仕方、日本の空の旅、お得な情報など、LCC について手っとりばやく知ることができます。

空の旅がおもしろいことのひとつは、上空から、地上をながめられることにあるでしょう。つまり、地上にいるとわからない、地域の大局が一気につかめるのです。

また、旅行は、その最中もたのしいですが、かえってきてからそれをふりかえることにもおもしろさがあります。旅行からかえってきて、あとからその旅行を見なおし、とらえなおしてみると、全体像や印象がよくわかります。つまり旅の大局がつかめます。

対象のなかにいるときよりも、そこからはなれて、とおくから見た方が大局はよく見えるものです。

この原理は、複雑な物事の大局をとらえたり、圧縮するときにつかうことができます。いろいろな出来事がかさなったり、むずかしいことがおこったときには、そのときはとりあえずやりすごし、しばらくたってから見なおし、とらえなおしてみると、全体像がわかり、意外に簡単に活路が見つかったりします。

このように、空の旅は、わたしたちに、大局をつかむというあらたな視点をあたえてくれます。