『NHK 100語でスタート!英会話 〜アメリカ編』(DVD+BOOK)は、2003年にNHKで放映された「100語でスタート!英会話」をDVDとテキストにしたものです。

「100語でスタート!英会話」は、英語コーパス分析の最新の研究成果を利用し、英会話に必要な最重要英単語100を徹底的に攻略する番組で、100のキーワードとそれらと一緒にもちいる単語を使用頻度順にランキングで紹介し、よくつかうボキャブラリーから効率よく学習するという方法を英会話学習にもたらしました。この100語をマスターすれば、日常会話の約70%がカバーでき、もっとも基礎的な英語の骨組みがしっかり身につく仕組みになっています

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写真 100のキーワード一覧


このDVDでは、1つのスキットにつき1つの英単語が明確にわりあてられて1つのユニットを形成しています(図1)。そのユニットが100個あります。

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図1 1スキットと1英単語がユニットになっている


DVDを視聴することによって、各スキットについての視聴覚体験がえられます。各スキットにわりあてられた英単語は、それぞれの視聴覚体験のキーワードになります(図2)。 キーワードは視聴覚体験を形にしたものです。

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図2 英単語は視聴覚体験のキーワードである


これを、情報処理の観点から一般化すると、各スキットは情報の本体であり、キーワードはそのラベル(標識)となります(図3)。ラベル(標識)は、情報を統合する役割をもつと同時に、情報を検索するためのインデックスとしても機能します。

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図3 情報の本体とラベル


このような体験あるいは情報のひとまとまりを「栗田式記憶法」では「玉」(たま)とよびます(注)。これは、情報がひとまとまりになったファイルをあらわすものです

「玉」は、上図にみられるように、上部構造と下部構造とからなる二重構造になっています。「玉」の下部構造が情報の本体であることに注意してください。


『NHK 100語でスタート!英会話』は、上図のような情報の「玉」を構築するためにむいたすぐれた教材としておすすめできます。100個の情報の「玉」を心のなかにしっかりつくりだすことにより英会話の基礎をつくることができます。

学習のポイントは、各スキットの視聴覚体験と わりあてられたキーワードをしっかりむすびつけ、それぞれのキーワードのイメージ(DVD映像)を明確に記憶することです。「玉」の下部構造である視聴覚体験を強固にすることが重要です


上記の方法(ラベル法)は、英語学習をこえてあらゆる情報処理に対して応用が可能です。記憶法・学習法にとどまらず、旅行法や発想法にも発展させることができます。



▼ DVD+BOOK
投野由紀夫著『NHK 100語でスタート!英会話 〜アメリカ編』日本放送出版協会、2004年9月20日


▼ 注
栗田昌裕著『記憶力がいままでの10倍よくなる法』三笠書房、2002年5月
特に、「思い出は「玉」としてイメージせよ」 (136ページ)、「玉を転がすようにする。記憶の内容自体を玉と考えるのです」(143ページ)を参照してください。