発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

 
本書は、新聞(紙面)を読むことにより、次の7つの力をみがくことができると解説しています。

・書く力
・伝える力
・見せる力
・数字力
・ニュース力
・想像力
・コミュニケーション力
新聞の朝刊1部には、新書版の書籍2冊分の膨大な情報が詰まっていて、その紙面には、いろいろな工夫がなされています。たとえば、
・決められた紙面の中で、簡潔に分かりやすく伝える工夫
・忙しい人たちのために、見出しでパッと全体像をつかむ工夫
・文字だけでなく写真でも、記事内容を説明する工夫
これらのポイントを知るだけで、新聞は読みやすくなり、さまざまなスキルを磨く手助けになる

と著者はのべています。

新聞(紙面)を読む人は近年すくなくなってきているようですが、新聞は、情報処理あるいは速読の訓練のためにとても有用です。

新聞(紙面)がすぐれていることのひとつは一覧性です。大きな紙面、大きな空間に多種多様な情報が配置されています。ここではレイアウトも重要です。

その空間の中で情報をよみとり、そのレイアウト(構造)のなかで情報を記憶することができます。これは、空間を利用した情報処理の訓練になっているのです。しかも、書籍よりも紙面が圧倒的に大きいため、おおきな空間の中で情報処理にとりくむことができ効率がいいです。

情報は、ただ単に取得すればよいというものではなく、インプットの仕方を工夫しなければなりません。大きな空間をつかってまるごと一気にインプットすることはとても大切なことです。したがって、新聞は、読むのではなく、まず、「見る」ことが重要です

よくできたアウトプットをだすために、 空間的な情報処理訓練の教材・テキストとして新聞を活用していきたいものです。


文献:池上彰著『池上彰の新聞活用術』ダイヤモンド、2010年9月30日(電子版2012年7月1日)
 
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仮説を形成することは発想法のなかでもとくに本質的な行為です。

哲学者の梅原猛さんは、縄文人がつくった土偶について大胆な仮説をうちだしています(注)。仮説をいかに形成するかという点で参考になります。


縄文時代の土偶は縄文文化のかがやかしき遺物ですが、それが何を意味するのかは謎でした。梅原さんは、まず、すべての土偶に共通する事実を枚挙し、つぎのようにまとめました。


1「土偶は女性である」
2「土偶は子供を孕んだ像である」
3「土偶は腹に線がある」
4「土偶には埋葬されたものがある」
5「土偶はこわされている」


そして、これらにもとづいて次のような考察をしました。


1と2から、土偶は、子供の出産にかかわっているものであると考えられる。

3から、 妊娠した女性が死んだとき、腹を切って胎児をとりだしたのではないだろうか。

4から、死者の再生をねがって埋葬したのではないだろうか。

5から、あの世はこの世とあべこべの世界であるという思想にもとづいて、この世でこわれたものはあの世では完全になるのであるから、こわれた土偶はあの世へおくりとどけるものとしてつくられたのではないだろうか。 土偶は死者を表現した像であり、死者の再生の願いをあらわしていると考えられる。土偶の閉じた目は再生の原理を語っている。


以上から、「妊娠した女性が死んだとき、腹を切って胎児をとりだし、その女性を胎児とともに土偶をつけて葬ったのではないか」となり、そして最後に、土偶は、「子をはらんだまま死んだ妊婦と腹の子をあわれんでの、また、再生をねがっての宗教的儀式でつかわれた」という仮説を形成しました。

このように、土偶の謎をときあかすためには、すべての土偶に共通する事実を枚挙し、それらの事実すべてを合理的に説明しうる仮説をかんがえればよいわけです。

梅原さんは、仮説形成の仕事をつねにしています。仮説形成の観点から梅原さんの著作に注目していきます。


▼ 注
梅原猛監修『縄文の神秘』(人間の美術1)学習研究社、1989年11月3日(初出)
梅原猛著『縄文の神秘』(学研M文庫)学研パブリッシング、2013年7月9日
 
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「ブレーンストーミング」という、問題解決のための発想やアイデアをだす方法があります。これは、アメリカのオズボーン氏がはじめたもので、 通常は会議でつかわれますが、ひとりでもできます。ひとりでおこなう場合は「ひとりブレーンストーミング」といいます。

川喜田二郎著『続・発想法』(注)の 34〜35ページ にはブレーンストーミングについて解説されています。ここにまとめておきます。

ブレーンストーミングには以下の4原則があります。
1「批判を禁ずる」
2「量をもとめる」
3「自由奔放」
4「結合」

1「批判を禁ずる」は、そんなアイデアはダメだとおもって、他人の意見を批判したり否定してはいけないということです。

2「量をもとめる」は、ひとつひとつの意見の質の高さよりも、多種多様に数多いアイデアをだすということです。質よりも量を追求するということであり、そのためにはいろいろな角度からアイデアをだすのがよいです。

3「自由奔放」は、こういうことをいったら、他人にわらわれやしまいかなどという、いじけたひかえめな気持ちではなく、奇想天外にみえることでもだしてみることです。どのように後でまとめようかなどともかんがえない方がよいです。

4「結合」は、他人の意見をきいて、それに刺激され、あるいは連想をはたらかせ、あるいは他人の意見に自分のアイデアをくわえて、あたらしい意見としてのべます。

ひとりでおこなう場合でも4原則にしたがって、他人の意見を心の中で批判したりせず、また、過去の出来事ややりとりをおもいだしながらアイデアをだしていきます。

このブレーンストーミングはふるくからある方法ですが、現代の情報化の観点からこれをとらえなおしてみると、今日でも有用であり大いに活用すべき方法です。

そもそも情報処理は、「インプット→プロセシング→アウトプット」という3つの場面からなりたっていて、通常は、あたらしい何らかの情報を自分の心の中にインプットするところからはじめます。

ブレーンストーミングでは、過去に得られた情報、すでに心の中にインプットされている情報、過去のできごとをつかって情報処理をすすめようという仕組みであり、あらたなインプットがない分、手っとり早い方法であり、いつでもどこでもひとりでもできる方法です。

川喜田は、ブレーンストーミングを「内部探検」に発展させて論じています。つまり、自分や自分たちの心の中を探検するのです。自分の心の奥底にはどのような情報がありどのようになっているのか、自分のことは意外にもよくわかりません。この「内部探検」つまり「心の探検」はとても奥深い行為であり、これからの時代、誰もがとりくまなければならない課題です。


注:川喜田二郎著『続・発想法』(中公新書)、中央公論新社、1970年2月25日
 
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「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」(国立西洋美術館)(注)を先日みました。

風景にそそがれたモネの「眼」の軌跡を、絵画空間の構成という観点から、他の作家の作品との比較しながらたどります。国内有数のモネ・コレクションをほこる国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画展です。

わたしはいつものように、館内をゆっくりあるきながら、まず、展示されているすべての作品を一気にみてしまいます。

そして次に、気に入った一枚の絵の前に行き、数分をかけてその絵を今度はじっくりとみつめます。そしてイメージトレーニングに入ります。今回は、クロード・モネ『セーヌ河の日没、冬』(1980年 ポーラ美術館蔵)を選択しました。

* 

目の前にひろがるその風景の全体をすっぽり心の中にいれたあと、夕日と夕焼け、それらがつくりだす陰影 、河・水・岸・対岸・木々、雲がつくりだす模様など、各要素の形と大きさをひとつひとつ丁寧にみていきます。

次に、今度は目を閉じて、今みた風景と各要素をありありとおもいだしてみます。自分自身の心の中で、モネの風景をイメージし、再現しとらえなおしてみるのです。

そして目を閉じたまま、今度は絵の世界の中へ入りこんでしまいます。わたしは、セーヌ河の河岸を自由にあるきまわり、そして空にまいあがります。上空からみると、みえなかったところも今度は自由に想像してみることができます。

東西南北からセーヌ河がうかびあがります。対岸の街並はどこまでもひろがっています。夕日はしだいにしずんでいき、夕焼け色のうつくしい世界がひろがります。その後、色彩感ゆたかな空間だけがのこり要素はなくなってしまいました。

そして、ふたたび美術館にもどってきます。

* 

このようなイメージトレーニングはとてもたのしい体験です。

対象の中に入りこみ、その世界を立体的にみて体験することにより、風景は、より鮮明に感動をともなってみえるようになります。 視野のひろがりのなかのそれぞれの場所でそれぞれの要素を記憶することもできます。

こうして、この日の美術展での体験は、一生に一度の、かけがえのない思い出となります。この日この場所をわすれることはもうありません。

このようなイメージトレーニングは、眼力の訓練でありますが、記憶法や能力開発の訓練にもなっています。


注:
「国立西洋美術館×ポーラ美術館 モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」
会期:2013年12月7日(土)~2014年3月9日(日)


▼ 参考文献:高橋明也監修『モネと画家たちの旅 -フランス風景画紀行-』西村書店、2010年1月15日

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旅をしながら内面世界をゆたかにする 〜『モネと画家たちの旅 -フランス風景画紀行-』〜
美術館でイメージトレーニングをする 〜「モネ、風景をみる眼」展 〜
イメージ訓練「拡大縮小法」にとりくむ - オルセー美術館展 -
色がまざって見える - 特別展「新印象派 光と色のドラマ」-
遠くからみて、近くでみて、離れてみる - 「モネ展」-
見る仕組みを知る - 藤田一郎著『「見る」とはどういうことか』-

 

山田洋次監督作品『小さいおうち』(注)を先日みました。

日本映画界の巨匠・山田洋次が、直木賞受賞のベストセラー小説を映画化、東京郊外の “小さいおうち” でおこったちいさな恋愛事件の真実を、昭和と平成の2つの時代を通してえがきだします。

物語は、昭和10年から終戦直後と、平成12年〜21年頃という2つの時代が交差しながらすすみます。昭和の回想パートと現代の平成パートが、昭和の風景と平成の風景とを対比させます。

そして、
「あっ、・・・・・のか」

2つの物語が意外な展開のもとで最後に一気にシンクロナイズします。2つの情報が統合されて話は収束します

注:
原作:中島京子(文春文庫刊)、脚本:山田洋次・平松恵美子、音楽:久石譲
制作・配給:松竹株式会社、2014年

 
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本書は、速読法を身につけるためのトレーニング本です。

多種多様な情報があふれる今日、速読法は、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の中の第一場面、すなわち心の中に情報をインプットする方法としてとても有用です。私も長年、速読法(栗田式SRS速読法)の訓練をしています。

本書で私がおもしろいのとおもったのは、「速読の近道は風景の見方にある/写真を一分間見て、最大の情報を得る」(14ページ)から、「新聞の紙面を風景としてとらえて速読する」(32ページ) へとつらなり、「『画像メモリ』を自由に活用できるようにする」(56ページ)へと深化、そして「立体的に対象を見て視覚的知能を高める」(76ページ)に発展するところです。

こうして速読法の訓練は、眼力訓練から記憶法の訓練にもつながっているのです。

このような流れのなかで、「『きちんと見る』ことと、周辺視野で『大きく見る』こととを同時におこなう訓練」がくりかえされていきます。

著者は、「本を読んでわかるということは、読者の内面と本のページの上の情報との間に共鳴が生じることです。だから、速読力を高めるには共鳴力を高めることが大事なのだ」とおしえています。

「速読の訓練が、直観力を磨き、大局をとらえる訓練になってい」て、「潜在能力を最大限に開発するのに役立つ方法」になっています。こうして、能力開発の入口として速読訓練がなされていくのです。

他書とちがって大判で図解がみやすく、とてもわかりやすいです。速読法の入門書として本書をおすすめします。


文献:栗田昌裕著『これは使える!【図解】栗田式速読トレーニング』PHP研究所、2005年4月27日
 

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川喜田二郎著『発想法』は本ブログの原典であり、私の仕事の原点です。私は、学生時代にこの本を読みとても大きな感銘をうけました。

『発想法』はふるい本ですがいま読んでも啓発されることが多く、何といっても情報処理と問題解決の元祖であり、温故知新といった意味でも重要な書です。

『発想法』には、技術(技法)と考え方(思想)の2つの側面があります。第2章「野外科学の方法と条件」と第3章「発想をうながすKJ法」はおもに技術について説明しています。それに対して、第1章「野外科学 -現場の科学-」、第4章「創造体験と自己変革」、第5章「KJ法の応用とその効果」、第6章「むすび」はおもに考え方(思想)についてのべています。

まずは、 第2章「野外科学の方法と条件」と第3章「発想をうながすKJ法」にとりくんでみるのがよいでしょう。

現代の情報化の観点からこれらをとらえなおすと、多種多様な情報をいかにまとめるかということについてのべています。つまり情報処理と文章化のやり方がテーマです。第2章はどちらかというと あらい情報処理、第3章はよりすすんだ情報処理のすすめ方についてのべていて、中核となるのは第3章の「KJ法」です。

これらのポイントをひとことでいうと空間をつかうことです。情報処理はこれにつきます。アタマの中で時系列にかんがえていたり、ワープロをつかって時系列に入力していたりするのは、情報が前から後へながれているだけで一次元です。

そこで空間をつかうことにより、情報処理の場を一次元からから二次元へ、さらに三次元へと高めていくことができます。これにより、直列ではない並列的な情報処理ができるようになります。

手持ちの情報をまずは、ポストイットやラベルやカードに書き出し、平面的に配置してみてください。これだけでも情報処理の効率は格段にによくなり、文章化がすすみます。最初の一歩をバカにしてはいけません。空間をつかうことは誰にでもできることですが一方で情報処理の究極でもあります。


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発想法の原典 〜川喜田二郎著『発想法』〜 
 
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情報処理の1サイクルは「インプット→プロセシング→アウトプット」です。この1サイクルをおわってみると何らかの反応が内外にあらわれてきます。その反応をとらえてあらたなインプットにむすびつけるのがよいです。

「インプット→プロセシング→アウトプット」→反応→次の情報処理

このように情報処理を回転させ循環させ、さらには、サイクルをスパイラルにして情報処理のレベルをあげていくのが理想です。情報処理の回転は問題解決へとつらなります。じっとしていると不安定ですが、回転させることによって安定します。コマの原理とおなじで、回るものはたおれません。

情報処理の第3場面「アウトプット」の基本は情報を統合することです。よくできたアウトプットをするためには情報を要約する訓練を日頃からしておくのがよいです。

たとえば、ブログの記事一本を書くことは情報の要約にほかなりません。各記事に見出しをつけるのはさらなる要約であり情報の圧縮表現です。ブログを書くこと自体が情報処理の訓練になります。

情報を要約・圧縮するためには要点を整理し無駄をすて本質を把握しなければなりません。このような要約や圧縮は情報の統合的アウトプットとなります。また、情報を圧縮することにより情報処理は加速されます。情報を圧縮できる人は情報をふくらませることもできます。

このようなことがわかってくると、ある課題についてまなぼうとおもったら、適切に要約された書籍や資料をさがしだし最大限に活用するのがよいこともわかってきます。

  
沖縄美ら海水族館(ちゅらうみすいぞくかん)は、4階からはじまり、3階の水族館入口から入館して2階、1階へと、浅海から深海へともぐっていくような構造になっています。各フロアには、沖縄の海を象徴する下記のテーマがもうけてあり、あるきながら海の素晴らしさと大切さを体験することができます。


IMG_0979
沖縄美ら海水族館(巨大水槽のなかをジンベイザメがおよぐ)


 4階:大海への誘い
 3階:サンゴ礁への旅
 2階:黒潮への旅
 1階:深海への旅


こうして この水族館では、海の垂直構造のなかでの海洋生物の棲み分けをじっくりみることができます。

このように、それぞれの海洋生物を、水族館の垂直構造の中に位置づけてみることは、空間のなかのそれぞれの場所に各生物あるいは各情報(各要素)を位置づけて理解し記憶することになります。このような空間を活用する方法は、ものごとの理解と記憶を容易にし促進させます。

美ら海水族館のようなすぐれた構造的な水族館をたのしみながら大いに利用したいものです。

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東日本大震災により家族をうしなってしまった子供たちや被災者の方々への応援歌として海上自衛隊東京音楽隊・河邊隊長が作曲したオリジナル曲〈祈り~a prayer〉を、自衛官唯一のヴォーカリスト三宅由佳莉(ソプラノ)がうたっています。

「小さな光たどり 暗い闇をあるく・・・」としずかにうたい、
「きみは希望 夢 未来 祈ってる」へとうたいあげます。
小さな光が天までとどくように、透明ですきき通った歌声がひびいていきます。

作曲者の渡邊一彦さんは、「幼少時に母を失った体験と東日本大震災とをかさねあわせてこの曲を作曲した」(注)そうです。不幸ではなく、かなしみをのりこえた未来があるというメッセージがつたわってきます。

「祈り」は、2種のバージョンがおさめられており、第2のバージョンでは、ながいピアノソロのあとに吹奏楽の合奏がつづきます。作曲家と歌手と楽団のシンクロナイズ、海上自衛隊東京音楽隊が見事な共鳴をうみだしています。

注:NHKニュースウオッチ9
 

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情報処理の第2場面「プロセシング」では情報の編集作業をおこないます。そのための補助手段として図解をつかうのがよいです。図解は空間的にひろがっているため、情報を空間的・並列的に配置することができ、情報の処理速度をはやくすることができます。

一方、編集作業がおわったらメッセージをアウトプットしなければなりません。メッセージの表現は一般的には文章をつかいます。文章は前から後ろへ直列的にながれていくものです。

つまり、情報の編集は空間的・並列的に、メッセージの表現は時系列的・直列的におこなうことになります。ここに、情報処理は、並列的なプロセシングから直列的なアウトプットという一般原理をみることができます。

新聞の紙面は、見出し・記事要約・記事本文から基本的になっています。つまり、まず見出しがあって、最下段に記事本文があり、両者の中間に要約が配置されています。

記事要約は記事本文を要約した文であり、見出しはその要約を圧縮したフレーズです。要約は記事を統合し、見出しは要約を統合しています。

構造的にみると、見出しはいちばん高い位置にあり、記事本文は底辺にあって、見出しは、より高い位置からこまかい情報を統合しています。

このように、新聞の上にのっている情報群から3次元空間をイメージすることが可能です。要約と圧縮表現をすることにより、情報は3次元の立体空間をつくりだすことになるのです。

新聞を読むときにこのような立体空間をイメージすると情報処理の効率は格段にあがってきます。

ヒーリングハープのCDが入っています。こまやかな波動をもつハープの音色が きく人の心身を解きほぐし、ふかい癒しと安心をもたらします。ハープはシンプルな楽器であり共鳴箱や増幅装置がないため、かなでる音楽はかえって心の中にひびきやすいです。

ハーピストの所れいさんは、キャビンアテンダントになって結婚して主婦をしていましたが、
「あ、私のやりたいのはこれだ」
と気がづき、もともと演奏していたハープを生かしてあらたな境地をきりひらきました。

ヒーリングハープ体験者のなかに「幸せのカギは自分の中にあるのだと気がついた」(注, p.40)という人がいました。ヒーリングハープがかなでる音楽は自分の外の空間にではなく、自分自身の心の中にひびいているのです。

ハープのかなでる音楽をゆっくりきいて、ポジティブな意識の変容をおこすことが大切です。そうすればあらたな気づきやひらめきもおこりやすくなります。


注:所れい著『悲しみが消えて喜びが満ちるヒーリングハープCDブック』マキノ出版、2013年
 

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問題解決のためには、ビジョンと筋道を明確にイメージすることが重要です。ビジョンとそこまでの筋道が見えてくるとやる気がでます。

そのためには、これまでの自分の足取りを整理するのがよいです。自分の足取りが見えれば次の一歩も見えてきます。これまでの人生の足取りをできるだけ精密に思い出したどってみましょう。

自分史の大きな流れが見えてくると、それを縦軸として、それに交差するさまざまな周囲の出来事もとらえなおすことができます。作業の途中で折々に浮上する記憶も記録していきます。よく想起される過去の場所や出来事があることに気づくこともあります。一度想起して、ふたたび記憶の倉庫にもどす作業をくりかえしていると心の中が整理されます。

こうして、自分史の全体的な流れがつかめると課題や問題意識が明確になり、次の一歩を踏みだすことができます。

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